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クルーズ中に病気!深夜の医務室、処方薬は?料金は?保険は効く?

クルーズ病気イメージ画像

家族でカリブ海クルーズに出かけた我が家。7泊8日の旅程も終わりに近づきつつあった6泊目の深夜、3歳の娘が突然の発熱、耳が痛いと泣き叫びます。そう、急性中耳炎です。大型クルーズ船には船医さんが同乗しており、もしものときには夜間でも診察を受けることができることは以前から知ってはいましたが、今回初めて船医さんのお世話になりました。そこで、具体的な診察内容や、処方薬、かかった費用、また保険の請求について我が家の場合をご紹介したいと思います。なお、今回私達が乗船したクルーズ船は、MSCアルモニア号です。

深夜2時レセプションカウンターへ

泣き叫ぶ娘の様子から、これは受診させるしかないと思い、5Fのレセプションカウンターへ向かいました(客室内の内線からオーダーすることも勿論可能なのですが、電話越しの語学力に自信がなかったため、直接レセプションへ向かいました)。

レセプションへ到着すると、夜間当番のコンシェルジュの方に事情を説明。娘の様子から、言いたいことは伝わったようで、すぐに医務室へ連絡を取って下さいました。

そして、今すぐ受診したい場合には、深夜加算料金が付いて、診察料$180、翌朝9時以降であれば加算料金なしの$150で受診できるがどちらが良いか確認されます。

もちろん、今すぐの受診を希望です。

同時に、海外旅行保険の適用が可能かについても尋ねると、必要書類を発行するので後日帰宅してから保険会社に連絡を取り、請求手続きをする旨、教えてもらいます。

一時的な立替は発生しますが、保険でカバーされるというのは安心です。大人だけの時は入らなくてもよいのかな…なんて思っていた海外旅行保険でしたが、これほど入っていて良かったと思ったことはありません。

医務室へ

医務室へ向かうと、先客の車椅子に乗ったおじいさんとご家族とすれ違いました。夜間に受診するなんて我が家くらいかと思っていましたが、何千人という乗客が乗っているクルーズ船、毎日誰かが体調を崩して医務室のお世話になっているんですね。

受付を済ませると、診察室へ呼ばれます。熱を測り、痛いといっている耳だけでなく心音や腹部のハリ等全身を隈なく診察して下さいます。

船の医務室というと、学校の保健室のような簡易的な施設のイメージでしたが、レントゲンの機械のようなものや簡易の手術台のようなものまであり、あらゆる事態に対応しているという印象を受けました。

処方薬

先生の診断結果は、やはり急性の中耳炎。船の中だし、どの程度本格的な薬をもらえるのか…という点も心配していました。

娘のアレルギー発作で受診した際、日本の夜間救急などで多かったのが、とりあえず2日分出しておくので翌日また受診して下さいね、というパターン。今回も船の中なので、つなぎ的な薬を出されて終わりなのかな…と思いきや…

結果的には、かなり本格的な処方薬を10日分という十分な日数処方して頂き、非常に安心すると共に、娘への効果もテキメン。薬を飲ませて30分もすると痛みも治まり、朝までぐっすり眠ることができました。

具体的には、炎症を抑える抗生物質と点耳薬、痛みを取り除くイブプロフェンを処方して頂きました。薬の価格もイブプロフェン7.2ドル、抗生物質6.5ドル、翌日のフォローアップ(無料)で頂いた点耳薬が10ドルと非常に良心的な価格でした。

料金明細書兼診断書

今回の診察・投薬にあたり頂いた明細書兼診断書がこちら。一部スタンプでぼかさせて頂いています。

保険会社の担当の方によると、10万円以下の請求の場合、私達がイメージするようながっつりした診断書でなくても、このように症状名が記載され、先生のサインが入った書類であれば、十分請求書類として機能するとのことです。

保険請求手続

7泊8日の航海を終え、船がマイアミ港に着岸すると携帯の電波も復活。下船の順番待ちの間に、AIGのアシスタンスセンターに連絡を取り、今回の顛末を説明、保険の請求が可能ならば請求をしたい旨を伝えると、すぐに必要書類と手続きについて書かれたメールを送って下さいました。

やり取りもすべて日本語で出来るので、こういうイザという事態には、やはり日本で加入した海外旅行保険が有難いと感じました。

また、帰宅後に近所のかかりつけ医にも経過観察のために見てもらいたい旨を伝えると、その場で予約可能な日時を確認、三者通話で予約も済ませて下さいました。

居住している州や契約内容によっても異なるそうですが、自宅から病院までの交通費(ウーバー・リフトの料金)もカバーされるとのこと。小さな子供の受診には有難いことだらけです

まとめ

以上が、今回我が家がクルーズ船で医務室を利用した際の顛末です。終わってみて思うのは、やはり保険に入っていて良かったという点と、クルーズ船の医務室のレベルの高さです。クルーズ船は小さな街なんて言葉も耳にしますが、想像以上にあらゆる事態を想定して設計されている印象を持ちました。

これなら老若男女問わず長期の航海も安心して望めそうです。