子育て

アメリカでプリスクール3歳の娘は馴染めたか?渡米3か月後の様子と経過

アメリカプリスクールイメージ画像

アメリカで現地のプレスクール(日本人はいない)に通っている娘。入園から早3か月が経ちました。当初は、「子どもは早く慣れるよ」という言葉を安直に捉えていましたが、実際のところはそう簡単にはいかず…。他の在住者の方の育児ブログ等を読み漁る毎日。というわけで、私も娘のプリスクール生活についてこの3か月間を振り返りたいと思います。

娘について

娘は、2歳の頃から都内の小規模な認可保育園に通っていました。クラスの人数は、5人ほどと小規模でした。家族での渡米は、1年程前から決まってはいましたが、特に英語学習などはせず、家でも保育園でも日本語のみの生活を送っていました。

渡米後は、近くに日本語対応のプリスクールがなかったことや、まだ小さいので何とかなるだろう(幼児は語学の修得も早いはず)という軽い考えで、現地のプリスクール(日本語を話せる先生は居ない。日本人の生徒の受入経験はあるが、現在は日本人の生徒は娘のみ。)に入園しました。

入園当初から現在(3か月目)に至るまで

入園当初

日本でも2歳の時から保育園に通っていたからか、入園初日は、親もプリスクールの先生も拍子抜けするほど、すんなりと登園しました。登園数日前も、「保育園に行けるのはいつから??」と娘の方から聞いてくるほどで、これなら大丈夫かなと少し安心したのを覚えています。お迎えに行っても、「保育園楽しかったよ!」と帰ってくるので、このまま慣れてくれれば良いなと比較的安易に考えていた部分もありました。

ただ、迎えに行ったときも、娘が常に一人で遊んでいたことに少しひっかかりを覚えてもいました。

2週間後~1か月後

2週間ほど経ったところで、娘自身が保育園に行くのを渋るようになってきました。

どうやら、最初は新しい園で目新しいおもちゃで遊ぶのが楽しかったようでしたが、次第に、日本に居た頃ほど上手く友達とコミュニケーションをとれていないということに気が付いたようでした。

3歳なんてまだ小さいからすぐに馴染めるなんてことはなく、言葉が発達し始めた(3歳の女の子ってうるさいくらいよく喋ります)からこそ、ままごとやごっこ遊びに入れないもどかしさを感じたようです。

よくよく観察してみると、子どもといっても3歳ともなれば、現地の女の子の会話も高度。たしかにこれに完全に対等なレベルでついていくのは大変だわ…と大人の私でも感じました

じゃあ、簡単なフレーズからでも…と家で少し英語を勉強しようかとトライもしてみたのですが、この時期の娘は家で英語を勉強することを断固拒否していました。私が簡単なフレーズでも英語で話しかけようものなら、「ママ!日本語で喋って」と言う始末。

環境の変化でストレスを感じているというのも感じていたので、結局家では、遊びも含めて英語らしきことはせず、ひとまず嫌がりながらも元気に通っていれば良しと思い日々を過ごしました。

幸い担任の先生が、日本人の子どもを担当したことのある経験豊富なおばあちゃんで、「半年から1年くらい経てばきっと彼女は大丈夫」というのがこの時期(今も)心の支えでした。

2か月後

保育園に入園して2か月が経つと、少しずつ娘と私の顔を覚えてくれるお友達が増えてきました。私が迎えに行くと、クラスメートの男の子が娘を呼びに行ってくれたり。迎えに行くと、同じクラスの女の子とネックレスの交換をしていたり。

「今日はクラスの◎◎と遊んだんだ」と無邪気に話してくれた時はとても嬉しかったです。

まだまだ、本人もおままごと等の輪に入れなかったり、おもちゃの貸し借りでおもちゃを取られてしまい言い返せなかったり(逆にうちの娘が無言で相手のおもちゃを取ってしまったり)難しいこともありましたが、嬉しい変化が一つ。

家で断固拒否していた英語を、(私が話すのは相変わらずNGでしたが)、iphoneの子ども用アプリで勉強したい(遊びたい)と言うようになりました。少しずつ仲良くなれる友達が見つかったことで、本人も英語を勉強したいという思いが芽生えてきたようです。

また、2か月も終わりに差し掛かろうとしたタイミングで、クラスのお友達の誕生日会に招待して頂き、親子で参加しました。YMCAのジムで身体を動かして遊ぶというのが娘にも合っていた(もともと身体を動かすことが好きなことに加え、言葉でのやり取りがいらない)ようで、そこで思いっきり遊ぶことで友達との距離も縮まったようでした。

誕生日会に参加して以降、保育園に行き渋ることがグッと減ったと感じます。

3か月後(今ここ)

さて、入園から3か月が経った今、娘はどうなったかと言うと、まず保育園に本当に行きたがらないということは減りました。「今日は家で遊びたいな~」というニュアンスで保育園に行きたくないということは勿論ありますが、保育園が辛いからとか所在がないから行きたくないというようなニュアンスを感じることはほとんどなくなりました。

また、ベテランの担任の先生のおばあちゃんが他のプリスクールの副校長先生に抜擢され退職されてしまったのですが、その代わりに担任になった先生とすこぶる相性がよく、その先生と過ごすのが楽しいというのもかなりプラスに作用していると思います(その先生がお休みの日は、登園するとその先生の名前を呼び、なんでいないの~?と残念そうです)。

英語やアルファベットについても、積極的に覚えたいという思いが続いているようで、相変わらず私が英語で話しかけるのは断固拒否していますが、英語のアプリは自分から毎日欠かさずやっています。

悩みも多いですが、こうして書いてみると少しずつ前進しています。私自身、未だにどういうスタンスで接する、取り組むのが良いか答えは出ていませんが、本人のストレスにならないように見守っていきたいと思っています。

入園3か月後の娘の語学力

ここでは3か月後の娘の語学力について残しておきたいと思います。

  • 保育園での最低限の生活(周りの様子を伺いながら先生の指示を理解して集団生活をする)はできる。
  • おもちゃの貸し借りの際にLet’s share!Sure.等を言うことは理解している。ただ、そのあとの会話についていけないという思いやまだ逆に現地の子からおもちゃを取られてしまうことも年齢的にまだあるからか、なかなかその言葉が出ない。
  • アルファベットを部分的に理解し、残りについても覚えようとしている。友達の名前の頭文字は結構覚えている様子。

親として思うこと

アメリカに来ることも、1年程前から決まっていたとはいえ、特に英語育児などもしていなかった我が家。

アメリカに来て、現地の保育園(プリスクール)に入れてみたものの、子どもはすぐに慣れる、という何となくのイメージや周囲の人から言われていたことから私が安直にイメージしていた想像と実際の展開は違いました。

たまに気に入らないことがあるときに「日本の方がよかった」(これは本音でもあり、とりあえずの言い訳でもあると思うのですが)と言う娘の姿を見ると、もっと日本語対応の幼稚園のようなところを予め探して住居を決めた方が良かったのかな…もしくはもっと小さい頃から英語育児なるものを始めておくべきだったのかな…と思う時も正直多々あります。

ただ一度入園させた以上は、ここで引き下がっては娘の中にも私自身の中にも上手くなじめなかったというマイナスの思い出だけが残るのではないかという、ある種の恐れもあり、ベテランの先生が言っていた「半年から1年で…」という言葉への希望と共に、なんとかここまでやってこれたような。

結局今も、情けないことに何をすればベストかという明確な指針は持てていませんが、まずは1年、娘の気持ちを受け止めながら一緒に頑張りたいと思っています。