アメリカ生活で必須の小切手(パーソナルチェック)。日本人には馴染みがないので、最初は面食らってしまいますよね。
というわけで今回は、小切手の書き方を簡単イラスト付きでまとめました。文字は大文字?小文字だと駄目?書き間違えたらどうする?といった素朴な疑問についても銀行のコールセンターに問い合わせて伺ってきました。
Contents
小切手(パーソナルチェック)書き方
支払先を記入
Pay to the order of〜の〜の部分に受取人(支払先)の名称を記入します。記入例では、Hajime education となっています。
小切手を作成した日付を記入
小切手を作成した日付を記入します。月/日/年の順で記入します。記入例では、2019年の12月5日なので、12/5/2019となっています。
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豆知識-未来の日付でもOKだけど…
小切手の日付部分は、将来の日付でも有効ですが(主に、残高等の関係で、この日付までは引き落とさないでね、という趣旨で将来の日付を記入することが多いそうです)、将来の日付を記入したとしても、受取人が窓口に小切手を持参すれば引落が行われることが多いそうで、必ずその日付以降に引落が行われるという確約にはならないとのこと。
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支払金額を数字で記入
日付記入欄の下に、支払金額を数字で記入する欄があるので、記入します。小数点以下の支払がなくても、.00まで記入します(詳しくはこんな場合はどうする?をご覧下さい)記入例では、$1234.56となっています。
支払金額を文字で記入
支払先記入欄の下が、支払金額を文字で記入する欄です。数字だけだと改ざんされる恐れがあるので、それを防ぐ趣旨です。
注意することは、
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- 改ざん(書き足し)防止のために、左詰めで記入すること
- 小数点以下は〇〇/100という形で表すこと(小数点以下がない場合も00/100と記入)
- 最後に、書き足し防止のために横線を書くこと
</p></div>
の3点です。
文字は、大文字もしくは各ワードの頭の部分を大文字で書くのが正式(大文字の方が改竄されにくいという趣旨)ですが、全て小文字であっても大丈夫とのことです(ユニオンバンクコールセンターに確認済み)。
記入例では、ONE THOSAND TWO HUNDRED THIRTY-FOUR AND 56/100となっています。
数字の英語表記はこちらです。
1 | ONE | 11 | ELEVEN | 30 | THIRTY |
2 | TWO | 12 | TWELVE | 40 | FORTY |
3 | THREE | 13 | THIRTEEN | 50 | FIFTY |
4 | FOUR | 14 | FOURTEEN | 60 | SIXTY |
5 | FIVE | 15 | FIFTEEN | 70 | SEVENTY |
6 | SIX | 16 | SIXTEEN | 80 | EIGHTY |
7 | SEVEN | 17 | SEVENTEEN | 90 | NINETY |
8 | EIGHT | 18 | EIGHTEEN | 100 | ONE HUNDRED |
9 | NINE | 19 | NINETEEN | 1000 | ONE THOUSAND |
10 | TEN | 20 | TWENTY |
MEMO(For)欄に支払い内容等を記入
MEMO欄(銀行によってはFor欄)には、支払内容(例えば10月分の授業料)を記載します。
サインを記入
銀行に登録したサインを記入します。共同名義口座の場合は、名義人どちらか一方のサインでOKです。
完成!~念のため金額と支払先、チェックの通し番号を控えておこう!
以上で小切手の完成です。念のため、金額と支払先、チェックの通し番号(図だと115)を控えておきましょう。
というのも、銀行のコールセンターに電話した時などに、本人確認として最近の取引内容を聞かれることが多いのです。
例えば、「最近の取引を一つ教えて下さい。日付と取引金額をお願いします」など。
小切手の場合、先方がいつ銀行で引落をしたのか分からないことも多く、ピンポイントで日付と言われると困ってしまうのですが、小切手の通し番号と金額が分かっているとそれで受け付けてもらうことができます。「通し番号115の小切手で、1234.56ドルです」という具合に。
また、幸い私の周りではまだ一度も聞いていませんが、郵便事故もないとは言えません。チェックの番号と支払先、金額の控えがあれば、銀行に連絡して支払停止扱いにしてもらうこともできます。
こんな場合はどうする?
端数の支払いがない場合(ex.$14.00)
全部小文字で書いてしまった場合
この場合、上記でご紹介した通り、小文字であっても小切手は有効です。また、各単語の頭のみ大文字、残りを小文字という記載方法(One Thousand Two…のような)であっても問題なしです。
数字を書き間違えた場合
こちら銀行に直接問い合わせたところ、数字の書き間違えの場合、訂正そのものは可能です(但し注意点も必ずご覧ください)
訂正方法
訂正方法は、上記のイラストのように、間違えた数字の部分を二重線で消し、そばにイニシャルを記入した上で、正しい数字を記入すればOKです(上記イラストでは、$17.50を$18.50に訂正しています)。
注意点
但し、小切手の有効性の判断は、最終的には銀行の小切手担当者に委ねられることから、担当者にちゃんと訂正できていないと判断されてしまうとその小切手は無効になってしまいます。
そのため、
小切手の金額が大きい場合や、必ず期日までに引落がされなければならない場合(審査に時間がかかるとマズイ場合)には書き損じたものは処分して(処分方法は次項をご覧ください)、新しい小切手を作成するのが無難とのことです。
文字を書き間違えた場合
文字の書き間違え=小切手は無効
文字部分(ONE HUNDRED TWO…の部分)の書き間違えは問答無用で無効です。これを有効にしていたら、それこそ改竄された場合に見抜くのが大変ですもんね(^^;
廃棄する際の注意
書き損じた小切手の廃棄方法は、下の図のように小切手全面にVOIDと書いたものを、バラバラに破いて廃棄するのがオススメです。
郵送方法
小切手が完成したら、直接先方に手渡しするか、遠方の場合には郵送します。公共料金の場合には、請求書に一緒に封筒が付属している場合が多いので、付属の封筒に小切手を入れ、切手を貼ってポストに投函でOKです。付属の封筒がない場合には、市販のsecurity envelope(中が透けてみえない封筒)に入れて送付しましょう。
事業などを営んでいるのでなければ滅多にありませんが、支払金額が比較的高額の場合には、郵便局の窓口でCertified Mail:配達証明(追加料金3.5ドルほど)やSignature Confirmation:署名確認配達(追加料金3.5ドルほど)扱いにして送付し、到着次第先方にも確認の連絡を入れるのが良さそうです。
まとめ
以上、アメリカでの小切手(チェック)の書き方を簡単イラストで解説でした。クレジットカード決済が可能なものも多いですが、まだまだアメリカ社会で幅を利かせている小切手。慣れるまでは緊張の連続ですが、実はそんなに難しくありません。
最低限気を付けることは、
- 改ざん(書き足し)防止のために、文字は左詰めで記入すること
- 小数点以下は〇〇/100という形で表すこと(小数点以下がない場合も00/100と記入)
- 最後に、書き足し防止のために横線を書くこと
- 小切手の通し番号、支払先、金額は記録に残しておくこと
- 比較的高額の小切手を郵送する場合には、追跡機能を付けるか、先方に確認を入れて、しっかり届いているか確認すること
以上です。
この記事が参考になれば幸いです。最後まで読んで下さってありがとうございます。