アメリカでの電気代って高いの?安いの?ぶっちゃけいくら?生活費の見積をしたり、やりくりを考えるにも、こうした金額が不明だと、不安だし不便。光熱費込み物件とどっちが安いか分からんやないか!!!…というわけで、今回は、統計資料を元にアメリカ各州と日本(東京)の電気コストを比較しつつ、我が家が実際に支払っている電気代や使用状況を公開します。
Contents
アメリカの電力事情
電気の単価
州・地域毎に異なる単価、日本との比較
米国EIA(Enargy Information Administration)が公表している統計資料を元に、東京電力のスタンダードSプランと比較した表を作ってみました。
東京でのコスト算出にあたっては、東京都内の集合住宅に住む3人家族が東京電力のスタンダードSプランを利用したと仮定し、kWhあたりのコストを¢で算出しています(1ドル110円、月間の電力使用量は313kWhとし計算。月間電力使用量については、下記出典「平成26年度東京都家庭の消費エネルギー動向実態調査」より抽出しました)。
順位 | 地域 | ¢/kWh |
1 | Hawaii | 31.16 |
2 | Pacific Noncontiguous | 28.57 |
3 | Alaska | 23.56 |
4 | 東京 | 22.71 |
5 | Rhode Island | 21.76 |
6 | Massachusetts | 21.54 |
7 | Connecticut | 21.29 |
8 | New England | 20.77 |
9 | California | 19.86 |
10 | New Hampshire | 19.47 |
11 | New York | 18.39 |
12 | Maine | 17.9 |
13 | Pacific Contiguous | 17.21 |
14 | Vermont | 16.68 |
15 | Michigan | 16.53 |
16 | Middle Atlantic | 16.09 |
17 | New Jersey | 15.79 |
18 | Wisconsin | 14.8 |
19 | Iowa | 14.73 |
20 | Minnesota | 13.91 |
21 | Pennsylvania | 13.83 |
22 | East North Central | 13.42 |
23 | West North Central | 13.14 |
24 | New Mexico | 13 |
25 | Kansas | 12.96 |
26 | Alabama | 12.83 |
27 | South Dakota | 12.72 |
28 | Missouri | 12.71 |
29 | Colorado | 12.7 |
30 | South Carolina | 12.56 |
31 | Arizona | 12.52 |
32 | Illinois | 12.51 |
33 | Maryland | 12.46 |
34 | Ohio | 12.45 |
35 | District of Columbia | 12.39 |
36 | Georgia | 12.38 |
37 | Virginia | 12.36 |
38 | Indiana | 12.25 |
39 | Delaware | 12.24 |
40 | Mountain | 12.18 |
41 | South Atlantic | 12.11 |
42 | North Dakota | 12.06 |
43 | Wyoming | 11.97 |
44 | Montana | 11.91 |
45 | Florida | 11.9 |
46 | Nebraska | 11.83 |
47 | Texas | 11.8 |
48 | Nevada | 11.79 |
49 | North Carolina | 11.71 |
50 | West Virginia | 11.56 |
51 | East South Central | 11.4 |
52 | West South Central | 11.26 |
53 | Mississippi | 11.22 |
54 | Oregon | 11.18 |
55 | Utah | 11.17 |
56 | Tennessee | 10.8 |
57 | Kentucky | 10.62 |
58 | Oklahoma | 10.61 |
59 | Idaho | 10.18 |
60 | Arkansas | 10.08 |
61 | Washington | 10.06 |
62 | Louisiana | 9.57 |
(出典,備考)
・EIA月次統計
https://www.eia.gov/electricity/monthly/epm_table_grapher.php?t=epmt_5_6_a
・東京電力のスタンダードSプラン(2019年11月以降の料金プラン)http://www.tepco.co.jp/ep/private/plan/standard/kanto/index-j.html
・「平成26年度東京都家庭の消費エネルギー動向実態調査」
http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/climate/home/energy.files/syouhidoukouzittaityousa26honpen_3.pdf
単価ベースだとあまり変わらない(地域によっては安い)
さて、こうして見ると、私の住むマサチューセッツ州は単位当たりの電気コストが全米6位となかなか高額に思っていましたが、電気の単価に関しては東京と大して変わらない単価と言えそうです(東京が高いのか…)。
住宅事情
しかし、ここで油断は禁物です。電気の単価自体は東京とほぼ同じと言えど、アメリカはあらゆる家電が超パワフル(そもそもの電圧も違うし…)。さらにアメリカの住宅事情の特色として、
・ガスコンロではなく電気コンロであることが圧倒的に多いこと
・電気コンロの下はでかいオーブン(これ余熱にどんだけ電力消費するんや…)
・洗濯物は外に干さずに乾燥機(しかも一回じゃ生乾き…)
…と、電気をガンガン消費する環境が整っています。油断するとドカッと使っちゃうパターンですね。
使えば使うほど高くなる!?従量課金制に気を付けて
さらに、私自身もアメリカに来るまで気にしたことがなかったのですが、電気料金って従量課金制(使えば使うほど高くなる)の場合が多いんですね。アメリカで私達が利用している会社NATIONALGRIDのプラン(というかプラン選択の余地なく一択)もコレ。使えば使うほどお得!と勝手に思っていましたよ(-_-;)気を付けねば。
担当者に教えてもらった標準的な料金
私が現在居住しているアパートは、電気水道ガス代がすべて居住者負担となっており家賃に含まれていません(アメリカではガス水道は込み、すべて込み、などの物件も多いです)。そのため契約時に資料として標準的な料金の目安を教えてくれました。参考にそちらの数値も紹介します(アパートの間取りは、1LDK~2LDKの物件です)。
Monthly | |
Electric | $75~$150 |
Gas | $50~$150 |
Water/Sewer | $50~$80/person |
電気代の場合は、$75~$150とあります。
なお、写真をよーく見て頂くと分かるんですが、実は私の住んでいる地域(アメリカは全体的に?)は水道代がめちゃんこ高い!!!1か月の料金(日本だと2か月毎の請求が多いですよね)で、しかもシレっと1人当たりの値段しか書いてない?!3人家族なら水道代に月2万円??!…とビビりまくりなお値段です。
水道代が家賃に含まれていない我が家の節水作戦とその結果はこちらです。
ブログリンク
実際は?我が家が実際に支払った金額
さて、話を戻して電気料金。下記が我が家の実際の請求金額になります。
使用量 | 請求金額 | |
8/28~9/12 | 125kWh | $30.79 |
9/12~10/11 | 161kWh | $41.27 |
10/11~11/12 | 312kWh | $79.58 |
9月12日〆の請求分は、夫一人かつ、実際に住みはじめて電気を使っていたのは7日程なので基本料金($17)とわずかの使用($13)のみ。10月11日〆の請求分は、7日ほど家族3人で暮らした期間が含まれていますが、その他は夫一人のみ。
11月12日〆の請求分からが、小さな子供のいる家族3人での通常の生活(炊事洗濯家事等すべて普段通り行っている状態)での請求となります(請求が来次第、順次情報追加します!)。ちなみに、請求書に記載された使用量は、32日で312kWhでした。東京都の集合住宅に住む3人世帯の月間使用量が313kWhなので、消費電力の違いや、コンロが電気コンロであること、洗濯乾燥機の存在も鑑みればまあまあ標準的な使用量の範囲(もしくは少し安め)に収まってくれているのかな、というところです。
私の住むマサチューセッツ州は、全米でも電力の単位当たりの価格が高めなので、それよりも電力の値段が安い都市にお住まいの場合はもう少し安く上がるかもしれません。
まとめ
まだ子供が小さく洗濯乾燥機は、週2~3回は利用、乾燥機も一度では乾かないので一度に2回使用…、子どもが小さいから洗濯物は減らないし…基本自炊なので30分くらい煮込むとかもザラ。食洗器は2日に1回は回し、どでかいオーブンも週に1回は60分くらい使って…と、一体どれだけ請求が来るのか心配でならなかった電気代ですが、ふたを開けてみればひとまずまあまあのところに収まってくれそうです。
なお、記事にした割には大した取組ではないのですが、現在実践している節電に向けた取組はこちらです。ブログリンク
水道光熱費別のアパートに居住するにあたり、実際の水道光熱費は悩みの種だったので、ご質問等ございましたらお気軽にお問合せ下さい!