アメリカに留学、駐在等で生活するにあたって必要となるのが現地の銀行口座。ユニオンバンクは、2019年11月現在、日本国内に居ながら、渡米前に日本国内の住所でアメリカの銀行口座が作れる唯一の銀行です。こちらの記事を見て下さっている方も、何らかの理由でアメリカ現地口座の開設が必要となり、ユニオンバンクを検討されている方が多いのではないでしょうか。
そこで、今回は、ユニオンバンクで口座開設をするまでの流れや必要なもの、申込から口座開設に至るまでの期間等について実際の流れ、実際に開設・利用して感じたメリット等について公開したいと思います。なお、今回私が開設したのは共同名義口座になりますので、その点も参考になれば幸いです。
Contents
必要なもの
ユニオンバンクの口座は、三菱UFJ銀行が提供する、カリフォルニアアカウントプログラム、もしくはパシフィックリム・カンパニーベネフィット・プログラム(企業派遣、駐在者向け)という、いずれも無料の仲介サービスを利用して開設することになります。
なお、口座開設には仲介手数料等、一切費用がかかりませんが、開設した口座にあるお金が一定金額を下回ると口座維持手数料がかかってしまうので、口座の残高管理には注意が必要です。
企業派遣の方は、パシフィックリム、その他の場合はカリフォルニアアカウントプログラムを利用する、という流れです。
そこで必要なものとしては下記のものになります。
・三菱UFJ銀行の預金口座(共同名義の場合は、それぞれ必要)
・住所(日本国内のものでOK。但し、三菱UFJ銀行に登録の住所と同じもの。住所が変わっている場合は住所変更がマスト)
・連絡先電話番号(日本国内のものでOK)
・本人確認書類2つ(運転免許証とパスポート、マイナンバーカード等。詳細は記入の手引き2頁をご覧下さい。共同名義口座の場合はそれぞれの名義人について本人確認書類が必要です)
個人的に意外だったのは、日本国内の住所・連絡先で申込ができるということ。米国住所が決まらないと申し込めないと思い込んでおり、口座開設が遅れてしまったことを大後悔…。
口座開設の流れ
1.カリフォルニア、パシフィックリムいずれか該当する方のページから申込書をダウンロード、印刷(郵送対応も有り)
カリフォルニアアカウントプログラムもしくはパシフィックリム・カンパニーベネフィット・プログラムのページから申込書と申込の手引きをダウンロード、印刷します。
2.記入の手引きに従って申込書を記入
手引きに従って記入すれば、特に悩む箇所はありません。
注意点としては、下記の2つが重要です。
- 申込書に記入する住所と、現在三菱UFJ銀行に登録されている住所にズレがある場合、受け付けてもらえないので、事前に三菱UFJ銀行の口座の住所変更手続きを行っておくこと
- 米国での生活を予定されている方はチェッキングアカウント(口座)も必ず選択すること
です。米国での生活を予定されている場合、チェッキング口座はマスト。アメリカで決済手段として幅を利かせている小切手の振り出しを行うためには、チェッキング口座を保有している必要があります。アパートメントの家賃や学費の支払い等、「うちは小切手しか受け付けていません」というところも少なくないので要注意です。
チェッキングアカウント、セービングアカウントについて
3.郵送
郵送ラベルも申込書に付属しているので、そのまま封筒に張り付けて印刷します。私の場合は、日数に余裕がなくできるだけ早く手続きを済ませたかったので郵便局窓口より簡易書留扱いで発送しました。
4.ユニオンバンクから口座開設完了連絡
発送から10日程で、口座開設完了の通知とユニオンバンクのマニュアルが申込時に記入した住所宛てで届きます。封筒で届くものと、Fedexからの宅配便扱いで届くものがあるので、留守がちな方は不在票にご注意下さい。
5.90日以内に初回入金を済ませる
初回入金は、三菱UFJ銀行の円貨をドルに換えて入金するのもよし(少し手数料が安くなる等のキャンペーンが行われていることが多いです)ですが、我が家はSMBCプレスティアのマルチマネー口座に入っているUSドルを送金する形で入金を済ませました。海外送金という形になるので、プレスティアの場合は事前に送金先の登録が必要で、私達は窓口で登録を行いました(郵送ベースでも可能なようですが、サインの照合で万が一はねられると時間が余計にかかる、ということで窓口で行いました)。
その後
以上が口座開設までの主な流れになります。
ここから先は、それぞれの状況に合わせて、送られてきた書類の指示に従い、手続きを行っていくような形です。例えば、米国居住予定の場合は、居住開始後、電話にて住所変更手続及びチェックブックの請求を行う等の手続きが続きます(米国内からかけられるフリーダイヤルの番号も口座開設通知書に記載されています)。
実際の経過、期間
実際の経過としては、8月半ばに三菱UFJ銀行で口座開設、8月18日にパシフィックリム・カンパニー・ベネフィットプログラムの申込書を郵送、8月26日に口座開設通知書を受領、なので、準備ゼロのところからだいたい10日程度で口座開設にこぎつけました。
もっとも、入金を行うためにSMBC信託銀行プレスティアの窓口で送金先口座を登録し、送金先の口座の反映まで3-4日かかると言われていたので、実際に送金まで済ませるまでには、動き始めから2週間ほどかかりました。ユニオンバンク申込と並行して送金先口座の登録も済ませていればもっとスムーズにいけたと思います。
実際に開設・利用して感じるメリット
日本国内の住所でも申込ができる
私の勝手な勘違い(アメリカの住所が決まらないと申し込めないんじゃ…)で申込が遅くなってしまった我が家ですが、日本国内の住所連絡先でも申込ができること(2019年8月時点)は渡米予定者にとってものすごいメリットです。
何かと忙しい出国準備、そしてセットアップ時ほど支払いは多い…。アパートの契約金やら何やら結構な金額になり、ドル建てクレジットカードは実際にアメリカに居住を開始しなければ使用できません。
そこでドル建て現地口座がなければ、円建てクレジットカードで支払わざるを得ないのですが、為替レートもカード会社のものになってしまいますし、されに為替レートとは別にカード会社の手数料及び、テナント側に支払うカード利用手数料も発生することが多いです。アパートの契約金等は金額が大きくなりがちなので手数料だけでもバカになりません。
そこで便利なのが、現地のドル建てチェッキング口座。小切手での支払いにも、口座引き落としにも利用でき、大抵の場合手数料は無料です。
私自身、初期の日本国内からのセットアップの段階で、今小切手や口座引き落としが使えたら…と思うこと多数でした。というわけで、特に渡米が決まっている方はできるだけ早めに口座開設に向けて動き出されることをおすすめします。
東海岸居住予定の場合でも、ユニオンバンクは十分使える
ユニオンバンク西海岸メインと聞いていたので、東海岸マサチューセッツ州に居住予定だった我が家は、これまた勝手に自分達には関係がないと思い込んでいました…(西海岸は便利でいいわねぇ…なんて)。
たしかに、マサチューセッツ州にユニオンバンクの支店は一つもありません。でも、全く困らないです。正直。
たとえば、デビットカードのアクティベートには、通常ユニオンバンクの支店に来店の上PINコードを設定する必要があるのですが、私達のようにカリフォルニアから遠く離れた州に居住している場合、何の請求をしなくても予めPINコードは郵送されてきます。
ATMも提携のものが多数あり、また、そもそもキャッシュレス化が凄まじいので現金を下ろす、ということがほぼないという事情もあり、支店の必要性を感じることがほぼありません。
日本に居ながらにして口座開設ができるというメリットが圧倒的に勝っているような形です。
安心の日本語フリーダイヤルコールセンター
そして何よりも安心なのが日本語フリーダイヤルのコールセンターの存在。
グーグル先生に相談しても、行き当たった記事は自分と状況の違う人のものだったりしてなかなか答えに辿り着けないことも多いのですが、公的な申告書類なのでスルーするわけにもいかず…。
そんな時、今の自分の状況を日本語で説明できて、日本語でこれからやるべきことを教えてくれる日本語対応のコールセンター、マジ神!です。
これだけでもユニオンバンクで口座を開く価値アリと、実際に渡米してみてひしひしと感じます。
共同名義口座ってどう?
触れると言いつつ、触れる場所がなかったのでここで触れさせて下さい。日本ではなじみのない共同名義口座。渡米前は、どうせ維持手数料も同じなら共同名義に~くらいのノリで申込ましたが、実際こちらで生活するにあたって共同名義にしておいて良かったです。
具体的には、小切手の振り出しなどの際に、夫のサインではなく私自身のサインで振り出しを行えるため、娘の学校の授業料や公共料金の支払いが非常にスムーズ。銀行に問い合わせる際も、本人でなければ取り合ってもらえないことが多いですが、共同名義の場合は私自身が名義人本人であるので、スムーズに事が運びます。
ご家族で渡米される場合、生活費関係の口座には共同名義口座とてもオススメです。
まとめ
以上、ユニオンバンクで口座開設をする場合に必要なもの、手順、実際に利用してみて感じるメリットetcでした。
省略した部分も多数あるので、この点はどうしたか?等気になることがございましたらどうぞお気軽にお問合せ頂ければと思います。
本日も最後までお読み下さり有難うございます^^